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五郎丸歩のルーティンはどのように作り上げられたのか

      2016/03/16

すっかりお馴染になったラグビー日本代表、五郎丸歩選手のキックの際に行うルーティン。それは果たしてどのような経緯で出来上がったのか、そしてどのような効果があったのか探ってみた。

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ルーティンを行う意味

ルーティンとは決められた一連の動き、動作、習慣のことである。大会などの大舞台ではプレッシャーがかかり、緊張が高まることは皆が理解していることだと思う。

ルーティンによって動作をパターン化することによって、一定のリズムを生み出す。そうすると呼吸も心理状態も安定し、いつも通りのパフォーマンスを行うことができる

また、一連の動作をする中で呼吸やリズムに意識を集中するので、マイナスイメージなどの集中を邪魔するものを排除することができる。

五郎丸歩選手以外にもラグビーのキッカーをみてみると、様々なルーティンを行う選手がいることがわかる。また、ラグビーに限らず、ショットを打つ前のゴルフ選手、FKを蹴る前のサッカー選手など様々なスポーツでも取り入れられているのがわかる。

五郎丸歩選手はこう語る

「自分の心を整えるのは自分の行動しかない。そういうところを増やしていくことによって心が整えられていく。目の前に見えるものと戦っていくしかない。」

「キックのときはルーティンしか考えない。(ルーティンを行うことによって)常に目の前のことに対して100%で向き合える。」

メンタルコーチの存在

五郎丸歩選手は早稲田大学時代、イングランドの名キッカー、ジョニー・ウィルキンソン氏に出会い直接指導を受ける。ジョニー・ウィルキンソン氏が選手時代キックの前に行っていたルーティンは多くの選手が真似ている。五郎丸歩選手もそのひとりであった。ただ、そのときはまだ歩数や間合いはバラバラで、キックの成功率も70%程であった。

そのルーティンを五郎丸歩選手と二人で試行錯誤して作り上げたのが兵庫県立大学准教授の荒木香織メンタルコーチである。

荒木氏はルーティンの動作一つひとつを毎日記録していき、それぞれの動作が正確に行われているかチェックしていった。それは統計処理をして実際の感覚を数字で表すことにより、「なんとなく」から確実にパフォーマンスにつなげるためである。

「メンタルって見えないものと戦うイメージだったので最初は受け入れられなかったが、目に見える形(数値におこして)で自分がコントロールできるところでメンタルにアプローチしていく方法だったので、すんなり受け入れる事ができた。」

「今振り返って、自分にこのルーティンが無かったらと考えるとゾッとする。」

と語る五郎丸歩選手の昨年のキック成功率は81%を記録し、それは世界でもトップレベルの数値である。

このルーティンを武器に五郎丸歩選手は日本を飛び出し、スーパーラグビーのレッズ(オーストラリア)でプレーすることが決まった。

2019年は日本でラグビーW杯が開催される。そこで更に輝きを増した五郎丸歩選手が見たい。

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