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高校野球観戦記~鹿児島実のいつも通りの野球~

      2016/03/23

第88回、選抜高校野球が開幕した。大会初日から名門対決があった。茨城の常総学院と鹿児島の鹿児島実両校とも全国制覇の経験がある全国屈指の強豪である結果は今大会優勝候補にも挙げられていた常総学院を鹿児島実が6-2で降した。名門対決の勝負どころと、鹿児島実が実践したいつも通りの野球とは?探ってみた。

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鹿児島実の打者が実践したこと

まず、右バッターがベース寄りに立ったこと。今大会注目左腕、常総学院鈴木昭汰投手のインコース対策だと私は思っていた。だが、鹿児島実の宮下正一監督からすれば、「うちはどんなピッチャーがきてもベース寄りに立ちます。」とのこと。いつも通りの野球を実践していたのである。

また、鹿児島実のは4番の綿屋樹選手以外は打順を固定しておらず、どの選手がどの打順でも対応できるように、バントなどの小技を磨き続けたという。

四回表、先頭打者が死球で出塁すると、4番綿屋選手がしつこく内安打で繋ぐ、それを見事にバントで進め。1アウト2・3塁のチャンスをつくる。そのあとコンパクトな打撃で単打を重ね、2点をもぎ取る。いつも通りの野球が実を結んだ。

五回は綿屋選手のセンターオーバーのタイムリーで逆転に成功する。センターオーバーなのにシングルヒットとなったのは綿屋選手が一塁を踏み忘れて戻ったからである。六回には追立壮輝選手の豪快な大会第1号のホームランが出て、完全に主導権を握った。

投手リレー

鹿児島実の先発は丸山拓也投手。初回、常総学院打線の連打を浴び、いきなりの2失点。さらに1アウト満塁の場面でズルズルいきそうなところを踏ん張る。浅いレフトフライと二ゴロに仕留め、試合が決まってしまいそうなピンチを切り抜ける。

二回以降は、コースをついた丁寧なピッチングで四回まで常総学院打線をノーヒットに抑える。

六回に最大のピンチが訪れる。連打と死球で2アウトながら満塁のピンチ。ここで右打ちの打者に対して宮下監督はマウンドに右下手投げの谷村拓哉投手を投入する。これが見事に当たってファールフライに打ち取り、最大のピンチを切り抜ける。

宮下監督は「次のバッターが右という事で、ブルペンの谷村にアイコンタクトで行くよと伝えた。ピンチでも淡々と投げてくれる子なので。」と述べた。選手の性格をよく理解して、信頼しているからこそできた継投である。

九回にもダメ押しの追加点を挙げ、名門対決は鹿児島実に軍配があがった。先に挙げた勝因に共通するのは、立ち位置であり、バントであり、継投であり、いつも通りの、練習・練習試合で繰り返してきたことを実践したことである。これからの鹿児島実の活躍に期待したい。

常総学院にのしかかった重圧

投打ともに安定した戦力を有する常総学院の前評判は非常に高く、優勝候補にも名前が挙がっていた。選手にも伝わっていたであろうし、それがプレッシャーになった事は否定できない。実は私も選抜大会の展開を予想した記事で上位にくるであろうと予想した。

予想記事はこちら

初回の猛攻で2点止まりになってしまったのは、後々大きな痛手となった。

しかし、打たれても打たれても、強い意志で内角攻めを貫く常総学院の鈴木投手・木村健太郎捕手バッテリーは素晴らしかった。七回、八回は3者凡退で反撃への流れを作った。

右下手投げの谷村投手に対して左打者を代打で送ったが、谷村投手の力投の前に届かなかった。

九回に登板した樫村雄大投手も本来のピッチングが出来ず悔しい思いをしたと思う。しかし、真上から投げ下ろすようなその重いストレートは威力抜群であった。

まだこれで終わりではない。甲子園での1敗は練習試合や予選で負けるより大きな経験となったであろう。甲子園の借りは甲子園で返すしかない。

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