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釜石高校野球部の功績と滋賀学園の猛打~高校野球観戦記~

   

21世紀枠対決を制し甲子園初勝利を挙げた釜石。2回戦では強打を誇る滋賀学園に最終的に9-1で敗れた。滋賀学園は1回戦に続き、二桁安打を達成。その打線が猛威を振るった。しかし敗れた釜石も前身の釜石南以来20年ぶりの春に甲子園での初勝利を挙げた。釜石が挙げた甲子園での1勝は野球部の歴史を作ると共に多くの人に元気を与えた。試合の勝負どころと感想を書いていきたい。

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序盤の猛攻

表攻撃を取った滋賀学園が一回表から先制攻撃で主導権を握った。釜石先発・岩間大投手の立ち上がりを攻めた。1番の当たりをショートがエラー。結果的にこれが痛かった。3番4番が連続安打で先制。さらに5番が犠牲フライで追加点、幸先よく2点を奪った。

2点をもらった滋賀学園先発・神村月光投手はその裏、簡単に三者凡退に切って取る。続く二回表も2アウト後、神村投手が自ら二塁打を放ち、それを皮切りに4連打の猛攻。追加点を奪う。

投げては四回までパーフェクトに釜石打線を抑え込み、四回表の追加点でほぼ試合を決めてしまった。

繋がった打線・強力打線の理由

この日の滋賀学園の打線は繋がった。一回に2連打、二回に4連打、四回にに3連打、八回にも4連打。また、2アウトからの出塁で得点を奪うことが多かった。どこからでも点が取れる強力打線が生まれた理由は夏の甲子園初出場の苦い経験があった。

2009年夏、滋賀学園は強豪近江を破り悲願の甲子園初出場を果たす。そして甲子園1回戦で対戦したのが現・中日ドラゴンズの岡田俊哉投手を擁する智辯和歌山。滋賀学園は岡田投手の前になすすべなく完封負けを喫する。

滋賀学園・山口達也監督はそれ以来、甲子園で勝つためにバッティングに力を入れるようになる。そして、自慢の打線を作って甲子園に帰ってきたのである。次の対戦相手は学校は違えど、あの夏と同じユニファームの智弁学園。燃えないわけがない。

岩間大投手

釜石・岩間投手は強力滋賀学園打線に19安打を許しながらも完投した。最後までマウンドを守り続けた。岩手県予選の苦しい試合でも踏ん張り、イニング間もベンチから声をかけ続けてチームを盛り上げてきた。

1回戦の小豆島は秋の香川王者である。神宮大会覇者の高松商を降した実力校である。その小豆島相手にコースをつく巧みな投球で最少失点に抑えて勝利した。この日もしり上がりに調子を戻し、意地を見せた。甲子園での2完投という経験は岩間投手の力になることは間違いない。

1回戦の記事はこちら

胸を張って岩手へ

花巻東を筆頭に盛岡大付属、一関学院、私学強豪の甲子園出場が続いた岩手県の高校野球に釜石は新たな1ページを刻んだ。岩手県のみならず全国の公立校に少なからずよい影響を与えたと思う。

釜石・佐々木偉彦監督は「何もできませんでした。」と悔しがった。選手に何もさせてあげられなかった悔しさから出た言葉であると思う。対戦相手の滋賀学園・山口達也監督も甲子園での苦い敗戦を糧にしてはい上がってきた。

だから頑張ってほしい、限られた人にしかできない経験をしたのだから。佐々木監督がよく口にするという『釜高魂』。点差がついてもあきらめない気持ちを持ち続けるという事だが、選手たちに立派に宿っている。同年代の佐々木監督に私は最大限のエールを送る。

釜石の選手たちも悔しい思いをしたと思うが、胸を張ってほしい。甲子園で戦えるのは、ほんの一握りの球児だけである。その甲子園で勝利し、強打の相手にも怯まず『釜高魂』で戦った。そんな選手たちを釜石の人達は温かく迎えてくれるだろう

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