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健大高崎野球部、青柳博文監督の進化する機動破壊野球

   

近年、甲子園を沸かす異色のチームがある。群馬県の健大高崎である。「機動破壊」と呼ばれるその機動力は対戦相手に常にプレッシャーをかける。率いる青柳博文監督は機動破壊野球をどのようにして作り上げたのか、探ってみた。

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痛い敗戦から甲子園へ

2002年創部と、野球部の歴史は浅い。創部当初はグラウンドも無く、様々な場所を移動していたという。しかし、野球部を強化するために環境は年々整えられていった。青柳監督は前橋商時代に甲子園を経験し、東北福祉大学を経て健大高崎の初代監督に就任した。

就任当初は青柳監督も現代時代から植え付けられているバントで送って1本打つ野球をしていた。青柳監督は中でも打力に力を入れてチームを作っていった。2006年秋には関東大会出場、2008年夏の群馬予選ではベスト4に入り、結果を残して行った。

甲子園を狙えると自信を持って挑んだ2010年夏の群馬予選。準決勝まで圧倒的な攻撃力で勝ち上がり、投手力も充実していた。準決勝の前橋工戦、その打力が相手エースに完封され、0-1で敗れた。相手に与えた失点も捕手による走塁妨害であったため非常に悔しさが残った。0点では試合に勝てないと悟った青柳監督は走塁に力をいれ始めた

痛い敗戦から1年後の2011夏、機動力を武器に悲願の甲子園出場を果たす。続く2012春にも二季連続で甲子園出場し、ベスト4まで勝ち上がった。その戦いぶりと健大高崎野球部の旗印から「機動破壊」が全国に知れわたった

機動力

健大高崎には各分野専門のスタッフが10名いて、前橋工に敗戦後、それぞれの力をかりながら日本一の走塁意識を植え付けるための練習が始まった。

健大高崎の機動力は盗塁の数でよく表現されるが、機動力=盗塁ではない。シングルヒットをツーベースにしてしまうなど、相手野手の隙をつき、常に次の塁を狙う意識、積極性が原点である。盗塁ひとつとってもスタートの仕方、足の運び方、リードの戻り方、指導は多岐にわたる。

運動脳トレーニングと呼ばれる判断力向上のためのトレーニングも特徴的である。様々な状況判断が必要とされる場面で早く的確な判断ができるように日々鍛え上げられている。このようなきめ細かい指導ができるのも10名の指導者が良い連携をとっているからである。

相乗効果

前途した走塁意識を植え付ける事で守備力も向上した。走塁練習も含めて、ノックはランナーを置いたものが多い。自分達のようなランナーが居ると仮定するため、守備陣の意識もおのずと高くなる。

甲子園でも、バントフライをわざと落として併殺をとるなど、守備でも光るプレーを見せている。是非ともその辺りも注目して見てほしい。

進化する機動破壊

健大高崎が甲子園で活躍すると、もちろん対戦相手は研究してくる。そんな相手の予測を上回るプレーを常に心がけている。ツーランスクイズなどはその最たるものである。

また、敗戦から教訓を得て進化するのも前橋工戦以来変わらない。大阪桐蔭に打ち負けた時には打力と走力のかみ合ったチームを作ってきた。東海大四(現東海大札幌)に大事なところでのバントミスが響いて敗れた時には、バントを絡めた上手いチームを作ってきた。

甲子園に来るたびに機動力を礎に様々な特色あるチームを見ることができるのも健大高崎の魅力なのだ。

まとめ

群馬県は全国制覇の経験がある桐生一、前橋育英をはじめ樹徳、前橋商、前橋工など強豪がひしめき合っており、甲子園に出場するのが難しい激戦区である。健大高崎はまずこの厳しい群馬県予選を突破しなくてはいけない。しかし、その先にしか青柳監督が目標に掲げる全国制覇はない。今年も甲子園で躍動する健大高崎が見れるか、非常にたのしみである。

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