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国学院久我山高校サッカー部、全国に魅せた久我山スタイル

      2016/03/16

第94回高校サッカー選手権大会において準優勝に輝いた国学院久我山高校。文武両道を高いレベルで実践し、華麗なパスサッカーで観客を魅了した久我山高校サッカー部の取り組みについて探ってみた。

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勉強かサッカーか

国学院久我山高校は都内でも屈指の進学校である。サッカー部の選手たちも、ほとんどが進学のため勉強とサッカーを両立している。李済華(リ・ジェファ)総監督は言う。

「高校に通っているわけですから、勉強とクラブの両立を一生懸命頑張ることは当然のこと。」

簡単なことではないが、自分に合ったレベルで両立を目指すのは大切なことだ。

「うちは周りから『文武両道』と言っていただいていますが、勉強をやっていてもこのくらいのレベルになれるんだと。『勉強かサッカーか』で迷っている子供たちに『悩む必要ないよ、両方できるんだよ』と言えるから、すごくいいことだと思います。」

確かに国学院久我山高校サッカー部が全国で活躍することによって、勉強かサッカーかの二択ではなく、両方やっても上を目指せるという事が分かった中学生も多かったのではないかと思う。

厳しい練習環境

国学院久我山高校のグラウンドは野球部と半面を分け合う。サッカーのフルカートが取れない場所に200人近くの選手がひしめき合っている。

更に校則の完全下校時間を厳守するので平日で平均2時間程度の練習時間となる。朝練習や自主練習のための時間も無い。

ただ、このような環境でも

「制約があるからアイディアと工夫が生まれるんです。制約があることで創造性も出てくる。」

李総監督はそう語り、狭いグラウンドでミニゲームを中心にパスやボールを扱う技術を磨く。

部員は練習時間の約2時間、休むことなく濃密な時間を過ごす。それが国学院久我山高校サッカー部のパスサッカーを育む土台となる。

スポーツ推薦

国学院久我山高校サッカー部はスポーツ推薦対象クラブだが、推薦で獲得できる選手は一桁に制限されている。私学の強豪は有力選手が集まってくるイメージがあるが、久我山の場合そのイメージは当てはまらない。

「もし日本代表クラスの実力があっても成績がオール1の選手では、うちのサッカー部には絶対に入れません。」

と清水恭孝監督が言うように、スポーツ推薦でも高い評定平均値が求められ、どんなにサッカーが上手くても評定平均値以上の成績がないと受験できない。

久我山スタイル

『美しく勝て!』がモットーの国学院久我山高校サッカー部。精密に磨き上げた技術を活かしたパスサッカーで相手を崩す。ピッチ内で複数選手が連動する攻撃的スタイルは高校サッカーファンを魅了した。

「一人一人の状況判断とボールコントロールの技術をいかに高めるかを重視するため、チーム作りは時間がかかる。」

と語る清水恭孝監督。個人技重視の指導は、目の前の勝負を度外視した、選手の将来につなげるためのものととらえられる事もあるが、久我山のスタイルはそうではない。

「これが一番勝てる(手段)と思ってやっている。」

と清水監督も語るように、スタイルありきでパスサッカーに拘っているわけではなく「勝つために必要なこと」と考えている。

 

国学院久我山高校サッカー部をはじめ、学力に力を入れるチームも増え、サッカーか勉強かの二者択一の時代も少しずつ変化してきているようにも思う。

また、全国には厳しい練習環境や地理的ハンディ、部員の減少など様々な課題を抱えたチームも存在すると思う。そんな厳しい環境の中でも久我山高校サッカー部の与えられた環境で工夫し、いかに強みを出していくか考えるスタイルは多くのチームに良い影響をもたらすに違いない。

これからも全国の舞台において、久我山スタイルで躍動する選手たちが見れることを楽しみにしている。

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