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東邦高校野球部のメンバーに備わった積極性と自主性

      2016/03/16

春の選抜高校野球大会で過去4回の全国制覇を誇る東邦高校野球部。愛知県には中京大中京、愛工大名電と強豪がひしめく中、近年非常に力をつけてきている。名将・阪口慶三氏(現・大垣日大監督)の後任で東邦高校の監督に就任した森田泰弘氏。東邦高校は強打とスピードを兼ね備えたチームカラーが特徴的である。森田監督はどのような取り組みで選手を育て上げているのか、探ってみた。

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走塁に対する3つの意識

1、ヒットが出たとき、外野がファンブルした動きがあれば迷わず2塁を狙う

常に次の塁を狙う意識が徹底されているので、ヒットの当たりをツーベースヒットにしてしまうケースが多く見られる。

2、投球がワンバウンドする前に走る

ワンバウンドした投球は進塁しやすい。だが、ワンバウンドしてからではなく相手のミスを察知してワンバウンドする前に走ることが心がけられている。

3、変化球で走る

ストレートより変化球のほうが盗塁の成功率は高い。相手チームの配球をよみ、思いっ切ったスタートが必要である。

森田泰弘監督は言う

「私は1球ごとにサイン出します。1球ごとというのは牽制球を投げてからもサインを出します。ここは行ける、ここは止まれと。『絶対に走れ』というのはありません。行けたら行けが基本です。」

東邦高校の選手は監督のサインをうけて、自分の判断で自重するか走るか決断している。そうした取り組みが積極性のある選手を育成するのである。

打撃練習

「打撃練習は動いたボールを数多く打てるか。もちろん素振りも大事です。数を振ることが目的になって中身のない練習になっては意味がない。最大の強化は動いているボールに対して対応力を高める事。動くボールを打つ数が多ければ多いほど良いと考えております。」

そう語る森田泰弘監督。東邦高校ではフリーバッティングの際、最大7か所設置、雨天練習場にもマシンを4台、とにかく動いたボールを打てる場所を増やすようにしている。コースや球種も数多く設定し、対応力を高める工夫がされている。

「打てない時は打てない原因があると思います。打てない原因は何なのか、その原因を克服するには自分で考える事。我々はそれを見守るだけ。何かあればこうじゃないかと提案します。とにかく失敗を重ねながら、打てるようになるにはどうすればいいか。それは自分で考えてほしいですね。

そう森田監督は語る。失敗を重ねてもどんどん打つ、課題がみつかれば考えて対応してどんどん打つ。年間通して行われる打ち込みが強打の秘密である。

前監督の財産と新しい取り組み

阪口慶三前監督は厳しい指導で有名であった。厳しい指導は試合を捨てない粘り強さを育んだ。ただミスを恐れた消極的なプレーも目立っていた。

阪口前監督の下でコーチとして指導に当たっていた森田泰弘監督はチャレンジした結果の前向きなミスはとがめない。ただ消極的なプレーは許さない。厳しさはしっかり継承している。

「練習時間も内容も坂口先生の時と大差ない。とらえ方をちょっと変えただけ。」

伝統の厳しさと失敗を恐れない積極性が力を発揮しているようにおもえる。

走塁の意識や打撃練習についても書いてきたが、共通しているのは選手の自主性を尊重しているということである。やらされている練習から自分が考えてやる練習にすることで選手の意識も良い方向に変化する。

もちろん追い詰められたときにものをいうのは精神力だとは思う。従って、ある程度の厳しさは必要である。ただ、人に教えられて学んだ事と自分が考えて試行錯誤したうえで学んだ事、どちらが身につくかといえば後者の方だと私は思う。

日々の練習で培った積極性と自主性が東邦高校の新しい歴史をつくる日はそう遠くないように思う。

これは本当に個人的な願いだが、いつか甲子園で東邦VS大垣日大が見てみたい。

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